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2017/05/28

デヴィッド・リンチ『ツインピークス Season3』で死にそうになる。

赤い部屋だ。

そこにはデイル・クーパーがいる。
ローラー・パーマーもいる。

「赤い部屋」で、ローラ・パーマーはFBIのスペシャルエージェント、デイル・クーパーに向かってこう言った。
死んだ人間であるはずのローラ・パーマーが言った。


「25年後にもう一度会いましょう」



テレビシリーズから27年、映画から25年。
新シリーズの開始である。




2017/05/17

『パッセンジャー』とは男の幼稚な夢、女の悪夢である。

『パッセンジャー』は、無人島サバイバル映画の変形である。

無人島映画には、美男美女が無人島に流されてしまうというものが何本かある。
それを思い起こす。


『パッセンジャー』も、誰もいない宇宙船で美男美女が仲良くなったりそうでなくなったりして大変ですよという物語だ。


この映画の見所は、宇宙船内での優雅なサバイバル生活の様子。

しかし、この映画は大きな問題がある。
それを受容できないと映画の後半は楽しめないだろう。




2017/05/15

面白いアクション映画はこれだ!フル3DCGアニメ映画『GANTZ:O』

映画の楽しさのひとつは、これまで観たことのないものを観ることができることだ。

例えば、観たことのない風景、これまで、どの映画でも観たことのないようなアクション・シーン、意外性のあるおぞましい怪物の出現。
それらがたっぷりつまった映画がある。

『GANTZ:O』は、映画の楽しさに溢れた快作だ。






予想もしない場面がつぎつぎと出てきて、たっぷり楽しませてくれるエンタテインメントの傑作である。
話が遅滞することがない。
アクションに目を奪われて口を開けつつエンドタイトルだ。
「たっぷり楽しませてくれる」という邦画はそうそうない。
この映画は『マッドマックス:怒りのデスロード』と同様で「観る快感」に満ちている。


おぞましい怪物たちが大阪の道頓堀に出現、破壊と殺戮を繰り広げる。
それを倒すべく、GANTZによって送り込まれた、「死んだはずの人間たち」が生還を賭けて闘いに挑む。
見たことのないような斬新なアクションに次ぐアクション、停滞のない展開で、気がつけば90分、エンドタイトルだ。





この映画はフル3DCGで作られている。





2017/05/13

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』は完結できるのか?

2017年2月、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』最初のイベント上映が行われた。
2回目は、4ヶ月後の6月末だという。

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』は39年前の映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』TVシリーズ『宇宙戦艦ヤマト2』をリメイク/リブートするものだ。
TVアニメとして放映されることを想定して約24分のエピソード26本を制作する。初回上映はTVシリーズ2本で、以降は4本をひとつの「章」とし、26本を7回に分ける。
公開は数ヶ月ごとに2週間限定上映が行われる。
おそらくは2018年までの2年、もしかしたら2119年にずれ込む可能性だったあるだろう。3年にも及ぶ(かもしれない)、気の長いプロジェクトである。








『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』は、2つのレイヤーがある。
ひとつは、「今のアニメファンをターゲットにした新作アニメ」である。
もうひとつは、「古くからの『宇宙戦艦ヤマト』ファンを当てにしている作り直しアニメ」である。

2017/05/03

謎の美女の解剖が招く恐怖と災厄。検死ホラー『ジェーン・ドウの解剖』

検死医の親子のもとに若い女性の遺体が運ばれてくる。

その遺体は、むごい一家惨殺事件のあった家の床下で土に埋められていた。


身元を示すものがなにひとつない美しい遺体は、Jane Doeとして解剖される。
美しい遺体だった。

映画のなかで、Jane Doeはずうっと遺体のままだ。
司法解剖で遺体である彼女はからだじゅうにメスを入れられる。