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2016/03/29

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』と『復活篇』第2部の危機

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』制作決定、2016年秋から上映開始というニュースがネットで流れている。

もしかしたら、エイプリールフールネタが流出したのかと思ったが、正式なウェブサイト公開などと書いてある。
さらばと付いていない、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』?







スタッフを一新して、新しく作られるヤマトなのか?
さらばしないから、つづく作品のリブートもやろうということなのか?




『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』

アニメの新作情報にはめっぽう疎いので、『宇宙戦艦ヤマト2199 セカンドシーズン』が動いているというウワサは知らなかった。けっこう以前からそのウワサが出ていたのだそうだ。
で、ウェブサイトを見に行くと出渕裕が離れ、キャラクターデザインの結城信輝の名もない。
宮川彬良の名もない。
そして、『キャプテンハーロック』の3D映画版脚本に参加し、映画を通じてハーロックを完全に葬り去り、松本零士も葬り去るという偉業に立ち会った福井晴敏が脚本で参加している。
福井晴敏によるメッセージを採録してみる。

愛は決して無力でも、凶器に転じる危険な言葉でもない。
過酷な現実と折り合い、時に修正を促すための力――
ヒューマニズムの極致として、我々ひとりひとりが強く意識していかなければならない、
それこそ生物学的な本能として与えられた力なのだということの再話。

宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち――
命を込めて作っています、ご期待ください。
福井晴敏

「自らが語り、自らが壊してしまったメッセージを再び語り得た時、ヤマトの真の復権が為されるものと確信します」との一文は、『宇宙戦艦ヤマト2199』への批判とも、続編を濫発して沈んでいった西崎義展プロデュースの旧作群に向けた言葉とも解釈できる。
『宇宙戦艦ヤマト2199』の作品の方向性への批判のような気がする。
もしそうだとしたら、『宇宙戦艦ヤマト2199』の作品世界を反故にして新しい世界が書き換えられる可能性もあるということだろう。

そうきたか。
これは期待するなというほうが無理ではないか。

せっかくのスタッフ一新なのだ。
だとしたら、この際、松本零士的なものから離れ、さいとう・たかおとかふくしま政美とかのテイストの暑苦しい絵柄で、軟弱な線に溢れた現在のアニメのトレンドに楔をうってほしい。
作画監督はデッサン何するものぞの白土武がいいだろう。

西崎義展に西崎彰司の名。
ロマンを口にしながら、カネと権利に執着した男と、血縁者をさしおいて養子となったという男。
カネのニオイがする。これはヤマトでまたもやカネの雨が降るとでもいうのか。

西崎的なものの復権なのか。

ところで、そんなことよりヤマトファンの諸君。
ひそかに破滅の予兆が感じられる動きがあるのだ。

アマゾンにアクセスする。

『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』のブルーレイもDVDも残り僅少になってる。
ディレクターズカット版も在庫が少ない。





なんとも寂しい現状だ。

古き良き『宇宙戦艦ヤマト』ファンの中には、作品を応援する、続編につながれば良いという思いから、何枚もブルーレイやDVDを買ったという人々がいた。
ついに、彼らの買い支えが途絶えてしまったようだ。
これはゆゆしき問題である。

私が心待ちにしている、『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』第2部の制作に影響はありはしないか。
古き良き『宇宙戦艦ヤマト』ファンの方々におかれては、バンダイビジュアルにDVDやブルーレイの再プレスを働きかけ、大量に購入してほしい。
そうすれば、『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』第2部の制作が始まるかもしれないではないか。
映画が公開され、ブルーレイとかDVDになったらTSUTAYAに足を運んで借りて鑑賞する所存である。

『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』を支持する人々よ、ふたたび立ち上がれ。


(追記)
キャラクターデザインの結城信輝、音楽の宮川彬良は参加している。
しかし、『宇宙戦艦ヤマト2199』のシナリオライター陣、科学考証の鹿野司の名は見られない。

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