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2015/01/13

【大予想】宇宙戦艦ヤマト復活篇第2部

ごく一部にとても熱心な、狂信的と言ってもいいファンがいる映画、『宇宙戦艦ヤマト復活篇』は第2部の制作がすでにアナウンスされている。
映画の興業は失敗に終わったけれども、Blu-ray、DVDがよく売れ、パチンコの台としても一定の成功を収めたからなのか、西崎義展の養子・西崎彰司は「宇宙戦艦ヤマト復活篇第2部を制作します」と世に向けて宣言した。

さて。


宇宙戦艦ヤマト 復活篇 ディレクターズカット [Blu-ray]

『宇宙戦艦ヤマト復活篇第2部』を考える。


『宇宙戦艦ヤマト復活篇第2部』はヤマトがこの宇宙とは違う宇宙で戦うというストーリーが構想されていた。
ヤマトとSUSとの戦いを描くということである。
SUSとは、<星間連合>の略らしい。ヤマト宇宙では、アルファベットがどこでも使われているようである。
続いての「第3部」では、ヤマトが地球と再会、元通りに戻すというお話の予定だったようだ。

さて。
話題性を重視した物語を考えてみたい。併せて、これまでのヤマトの例にならって突っ込みどころをたくさん用意して西崎義展のテイストを持たせるのがいいだろう。

「第2部」「第3部」を統合し、西崎メソッドを加味しつつ、誰もが驚くべき展開にするとしたら、はて、どうなるか。





宇宙戦艦ヤマト復活篇第2部ストーリー


地球はSUSの移動性ブラックホールに呑み込まれて、銀河中心にワープした。

宇宙戦艦ヤマトは地球艦隊の残存艦と別れて、銀河中心の地球をめざす。
ヤマトはワープを繰り返すが、何度かのワープ中に次元の間に入り込む。そこに、地球にいる真田から通信が入る。かろうじて音声のみがつながった。
驚いたことにアナログ通信である。
「真田さん、地球は無事なんですか」と古代進が尋ねる。
「ああ、奇跡的に無事だ」
いま、地球は太陽系に酷似した環境にあるのだという。
 真田は言う。

「いま、地球は別な次元に移行している。君たちの想像を絶することが起きている」と。

折原真帆の探索により、先史文明人が遺した<銀河大回廊>という超空間バイパスを発見する。ここを通ることによって、銀河の中心に素早く到達できるのである。
ヤマトは、<銀河大回廊>に突入した。折原真帆は到着目標座標を地球に設定した。

海面に、超弩級戦艦大和が浮かんでいた。

ヤマトが到達したのは、1945年に戻った地球だった。ヤマトの姿も「戦艦大和」に変わったのである。
みんなの姿はさいとう・たかを描くところの劇画タッチに変わり、コスチュームも旧態依然なものになっている。なぜか女性の乗組員は消えておらず、モンペ姿である。

再会した真田が説明する。
地球も、それを追ってきたヤマトも次元を転移してしまったのだ。
それは地球人の集団的無意識がそう望んだからだと推測できるのだ。
地球人は、われわれの歴史では20世紀中盤のあたりの世界で生きることを望んだようなのだ。
書き換えられた<改変世界>、ヤマトはかつての戦艦大和の姿で空を飛び、米軍に酷似した姿で現れるSUSと戦うのだ。
ヤマト=大和の乗組員はゼロ戦や回天に乗って必死の特攻をかけて散っていく。
森雪は空母ミッドウェイに見えるSUSの空母に囚われていたが、スピットファイアを奪い、ミッドウェイ艦橋に特攻した。
「深雪をよろしく頼みます」と言い残して。

ヤマトは戦いに勝利した。

真田は言う。
「これはいい機会だろう。人類は、愚かな歴史を歩んできた。我々は今、1945年の世界にいる。我々はやり直すことができるじゃないか。
天皇陛下を中心として世界を作っていこうではないか!
天皇陛下バンザイ!」

総員万歳三唱で歓喜に震えるのであった。

完。

宇宙を舞台にした戦闘は新味に欠けるし、インパクトもない。
「ヤマト」の新作には強烈なインパクトが必要だ。
それも『宇宙戦艦ヤマト2199』をはるかに凌駕するインパクトこそが必要なのだ!!
切り札は20世紀を舞台にした戦闘だ!
戦艦大和がフィーチャーされるので、『宇宙戦艦ヤマト2199』ファンに対しても威張れる。
 作画監督は、白土武である!


  検証、戦艦大和。やっぱり大和はすごかった。大和への批判を検証すると逆に大和の偉大さがわかる。10分で読めるシリーズ 男たちの大和 / YAMATO [DVD]  


しかし、「ディレクターズカット」で自信を得たスタッフが制作に参加するのであれば、西崎メソッドは採用しないで、ほかのアニメでは当たり前の作劇をするだろうな、やっぱり。

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