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2015/01/13

【大予想】宇宙戦艦ヤマト復活篇第2部

ごく一部にとても熱心な、狂信的と言ってもいいファンがいる映画、『宇宙戦艦ヤマト復活篇』は第2部の制作がすでにアナウンスされている。
映画の興業は失敗に終わったけれども、Blu-ray、DVDがよく売れ、パチンコの台としても一定の成功を収めたからなのか、西崎義展の養子・西崎彰司は「宇宙戦艦ヤマト復活篇第2部を制作します」と世に向けて宣言した。

さて。


宇宙戦艦ヤマト 復活篇 ディレクターズカット [Blu-ray]

『宇宙戦艦ヤマト復活篇第2部』を考える。


『宇宙戦艦ヤマト復活篇第2部』はヤマトがこの宇宙とは違う宇宙で戦うというストーリーが構想されていた。
ヤマトとSUSとの戦いを描くということである。
SUSとは、<星間連合>の略らしい。ヤマト宇宙では、アルファベットがどこでも使われているようである。
続いての「第3部」では、ヤマトが地球と再会、元通りに戻すというお話の予定だったようだ。

さて。
話題性を重視した物語を考えてみたい。併せて、これまでのヤマトの例にならって突っ込みどころをたくさん用意して西崎義展のテイストを持たせるのがいいだろう。

「第2部」「第3部」を統合し、西崎メソッドを加味しつつ、誰もが驚くべき展開にするとしたら、はて、どうなるか。





消え行く松本零士とハーロックとまほろば


2014年の松本零士先生の一コマである。
国民的な人気のお妃様の隣がよっぽど気持ちよかったんだろうか。

ああ、やはり過去形で語られるべき人なんだな、と思った。


キャプテンハーロック



松本零士はアニメに手を染めるというか、くちばしを突っ込むようになって、漫画家としては終わってしまった人だ。
アニメ化作品の莫大な版権収入を手にしてカリカリとペンを走らせる行為がバカバカしくなったのだろうか、かれのマンガからは丁寧さも繊細さもどんどんなくなってしまい、無残に荒れていった。





かつて、松本零士は短編マンガで冴えを見せる漫画家だった。

『セクサロイド』『男おいどん』『戦場まんがシリーズ』『銀河鉄道999』といった作品はいずれも長編ではなく、短編連作だった。
短編ながらもよく練られた、おもしろい作品が多かった。短編に力を発揮するタイプの漫画家だったと思う。

セクサロイド(1)


漫画家としては、『宇宙戦艦ヤマト』が分岐点だった。
アニメのコミカライズ作品だったが、これが回を追うごとにひどい手抜きになっていった。続く漫画も荒れていったのだ。

2015/01/12

【待望論】宇宙戦艦ヤマト復活篇第2部

「宇宙戦艦ヤマト復活篇第2部」を待望する声がある。
いつか、それがスクリーンで上映されることを信じる人達がいる。

「宇宙戦艦ヤマト復活篇」は2009年12月に公開された。
公開前、西崎義展は「崖の上のポニョ以上の興収をめざす!」とぶち上げて見せた。
しかしながら公開されるや、興行的に大失敗した。
劇場には閑古鳥が鳴いた。全国233スクリーンの公開にもかかわらず、4億円程度の興収で終焉。

ポニョの興収は155億円、対するは4億円以下。





壊滅的な大赤字となったからか、脚本家や制作会社XEBECへの支払い遅延や、不払い騒動まで起きる始末。
公開の11ヶ月後、西崎義展は小笠原で海に転落。不帰の客となった。
実写版リメイク「SPACE BATTLESHIP ヤマト」公開のひと月前のことだった。実写版の原作料で買った船「YAMATO」から転落したのだという。

宇宙戦艦ヤマト復活篇 交響曲ヤマト2009

「ヤマト」のほぼ全部を支配してきたワンマン・プロデューサーが他界。
これで「ヤマト」も終わりかと思われた。