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2014/05/15

宇宙戦艦ヤマトの堕落史5|宇宙戦艦ヤマト 完結編

「宇宙戦艦ヤマト 完結編」が公開された1983年は、りんたろう監督の「幻魔大戦」が公開された年だった。
「幻魔大戦」を見に行って、大友克洋の画がアニメで動いていることに驚いた。
映画冒頭、女の占い師が幻魔侵攻を告げる場面、アングラの小劇団の芝居みたいだと思ったら、声が白石加代子で、とても印象的だった。


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それがつよく印象に残ってる。
と、他の映画のことを書いた。
「宇宙戦艦ヤマト 完結編」はあまり印象に残っていない。
長かったな、という記憶はある。エンディングがだらだらした感じだったのも何となくお覚えている。
敵となるディンギル帝国もヤマトの最期も印象が薄いのだ。



地球の危機を救うために、ヤマトは自爆する。
そのラストまで盛り上がらない話がダラダラ続いた。

『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』

『宇宙戦艦ヤマト2199』はビジネスとしては大きな成功を収めた。

今回の発表によれば、『宇宙戦艦ヤマト2199』の関連商品の売上げ、市場はすでに100億円を突破しているという。2014年以降も、まだまだ世を賑わせることになりそうだ。
http://animeanime.jp/article/2014/04/21/18376.html
これはすごい。
これまで作られた「ヤマト」のなかで、単一タイトルとしてはもっともお金を稼いだんじゃないか。
その結果として当然のことだが、TVシリーズ終了と同時に映画化がアナウンスされていた。
映画化については、「完全新作」と告知されていた。しかし、ネットではTVシリーズを再編集して新作カットを入れて公開するんじゃないかなど、色々と噂が飛び交っていた。
正式な発表によれば、2014年12月に新作劇場映画 『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』が公開される。それに先立って、10月には総集編『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』が公開される。
いずれも、「宇宙戦艦ヤマト40周年記念」の企画の一環だという。


実際のところ、「宇宙戦艦ヤマト2199」が儲かったから新作でもっと儲けようということなんだけど。

2014/05/13

果たしてアイドルビデオは儲かるのか?

映像ソフトのなかで「アイドルビデオ」もしくは「イメージビデオ」と呼ばれるジャンルは市場規模はさして大きくはないと思うけど、コアなファンを持っているんじゃないか。
秋葉原や新宿のDVD屋でアイドルビデオコーナーをチェックすると、 けっこうな数のタイトルが出ていることに驚く。
水着姿の女の子が写ったジャケットがズラリ並んでいる。「アイドル」と名乗るひとの多さには驚く。小学生から30代まで年齢も幅広い。
で、人気を集めるているのは、「巨乳アイドル」のタイトルだと思う。


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売場を見ていて知りたいと思うのは、「アイドルビデオ」を出したら、どのくらい儲かるんだろうかということだ。
アイドルビデオの1本あたりの制作費はいくらぐらいなんだろう。

2014/05/06

「宇宙戦艦ヤマト2199」と高齢化したおたくと。

2013年の9月。TV版「宇宙戦艦ヤマト2199」の最終回では、エンディングの余韻に浸る間もなく、2014年に新作映画公開という告知が流れた。
驚いたのと同時に、どこか納得するものがあった。
「宇宙戦艦ヤマト2199」の放映が終盤に近づくにつれ、終わるということに寂しさを覚え、<続きを見たい>という思いがあったからだ。
私はすっかり「宇宙戦艦ヤマト2199」に魅入られてしまった。この作品には惹きつける力が宿っていた。

見終わって、思う。

「宇宙戦艦ヤマト2199」は「宇宙戦艦ヤマト」のリメイクではない。
「宇宙戦艦ヤマト」を材料にした、まったく新しい作品である。




そう考えたほうがすっきりする。
そう言ったほうが、最初のテレビシリーズ、「さらば宇宙戦艦ヤマト」以降の一連の作品を信奉する人々にとってもいいだろう。

「宇宙戦艦ヤマト2199」は、「宇宙戦艦ヤマト」とは別のものだ。
だが、そう思わない人々がいるようだ。

2014/05/02

爆笑と失笑のホラー|貞子3Dと貞子3D2

名画座で3本立て500円くらいでざっと6時間くらい時間をつぶす。
そういう経験は悪くなかった。
3本立てで上映される映画はというと、だいたいはB級でありゲテモノであり、駄作だった。それでも上映している間は楽しく鑑賞できた。
名画座がほぼなくなった今だったら、DVDでしか見られない映画、100円で借りられるDVDになるのだろうか。「ブックオフ」の中古DVD売場でも100円しか付かない、そんな映画が多かったんじゃないか、と思う。

さて、「貞子3D」と「貞子3D2」である。
ゲテモノ映画だ。

「貞子3D」と「貞子3D2」は、名画座で見たい映画だと思った。できれば、ハリウッドで作られた「呪怨3」あたりと3本立てで。
この映画に1800円にポップコーンだとか飲み物代を払ったことを、まず間違いなくはげしく後悔するだろうから。